スーパーフードとして話題のテンペですが、大津市葛川に工場があるのは知っていますか?
テレビで何度も特集されていたため、見たことがある方も多いかもしれません。
実はここ数年、健康食やヴィーガンなどが広まりつつあると同時に、インドネシアの国民食テンペにも注目が集まっているのです。
そこで今回は、葛川でテンペを作っているルストノさんを取材しました。
おいしい食べ方や購入方法もご紹介しているので、ぜひチェックしてくださいね!
テンペとは
テンペは徐々に認知されつつある食品ですが、詳しく知らない方も多いでしょう。
まずはテンペがどのような食材なのか詳しくお伝えします。
インドネシアで600年以上の歴史がある国民食
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テンペはインドネシアで600年以上の歴史がある国民食です。
現地では1日1回食べることが多く、インドネシアの納豆とも言われています。
インドネシアではごはんのおかずやおやつとしても食べられるそう。
辛いものが大好きなインドネシアでは、テンペと唐辛子を交互に食べるのがポピュラーみたいですよ!
大豆×テンペ菌×水でできたスーパーフード
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テンペは大豆・テンペ菌・水からできています。
テンペ菌とはハイビスカスの葉についているクモノスカビの一種で、茹でた大豆にテンペ菌がつくと発酵が進みテンペが作られます。
添加物が入っておらず、シンプルだからこそ作るのが難しいのです。
また、綺麗な水でないとテンペ菌は発酵しません。
そのため、水の綺麗な葛川に工場を建てられました。
淡白な味で「煮る・炒める・揚げる」なんでもOK
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テンペはクセがなく淡白な味わいのため、煮る・炒める・揚げるなど、さまざまな料理に使えるのが魅力。
ほくほくとしたポテトのような食感と、チーズのような発酵食品特有の香りも感じられます。
ちなみに、日本のテンペはインドネシアのものよりクセがなく、使いやすいのが特徴です。
テンペの工場が大津市葛川に!
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テンペ工場のある葛川に行ってきました!
テンペがどのように作られるのか見ていきましょう。
テンペを作るのはインドネシア出身のルストノさん
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葛川でテンペを作っているのはインドネシア出身のルストノさんとご家族のみなさん。
ルストノさんは結婚を機に日本に来られましたが、それまでテンペを作ったことはなかったそう。
奥様と一緒に試行錯誤しながらテンペ作りを始められ、今では娘さんたちも一緒に作られています。
「テンペを作るときは愛を込めるんやで」
これはルストノさんが娘さんたちに言われていた言葉。
大切に丁寧に作ってきたからこそ、多くの人に愛される食材になったんですね。
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実は葛川工場はルストノさんたち家族の手作り!
もともとは山だった部分を切り拓き、工場を作られました。
隣には綺麗な川が流れていますよ。
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こちらはご家族の写真。
小さい時の娘さんたちや家族写真が飾られています。
家族愛溢れるルストノさん一家です。
20年以上テンペを作る「日本のテンペ王」
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ルストノさんは日本で20年以上テンペを作られており「日本のテンペ王」と呼ばれています。
テンペは日本で馴染みのない食材だったため、知ってもらうまでに時間がかかったそう。
それでも夢を諦めずやり続けたことで、日本でもテンペが広まっていきました。
夢は「世界にテンペを広めること!」
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ルストノさんの夢は「世界にテンペを広めること!」。
実はすでにメキシコと上海ではルストノさんのテンペが販売されているんです。
健康食品としても注目されているテンペ、今後も世界中に広まっていくでしょう!
テンペ工場を見学
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こちらは手作りのテンペ工場!
緑色の外観が葛川の自然と馴染んでいます。
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工場の周りには豊富な水源が!
葛川にはテンペ作りに欠かせない綺麗な水が流れています。
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工場の上手には濾過装置があります。
山水をここで濾過し、テンペ作りに使っていますよ。
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こちらはテンペを作っている様子。
作業中のスタッフは大豆の皮を取っているところです。
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こちらの大きな機械で大豆とテンペ菌をミックスします。
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見た目は大豆ですが、すでにテンペ菌が混ざっています。
パッキングした後はエレベーターで2階の発酵室へ。
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こちらが発酵室。
大量のテンペが発酵されています。
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見た目はまだ大豆。
発酵すると大豆と大豆の間が白く糸っぽくなります。
発酵室はエアコンやサーキュレーターで温度管理が徹底されています。
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工場の外には休憩スペースが。
ルストノさん家族と従業員が休む憩いの場です。
すぐそばには川が流れており、自然の空気を感じながらホッと一息つけますよ。
テンペの購入方法
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ルストノさんのテンペは2種類販売されています。
右|国産大豆のテンペ
左|滋賀県産大豆のテンペ
滋賀県産大豆は低農薬で作られていますよ。
テンペは冷凍販売で1年ほど保存できるので、家にストックしておくのもおすすめです。
通販・無人販売所・道の駅などでテンペを購入できます。
通販
テンペはルストノさんの公式HPより購入できます。
無人販売所
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葛川の工場近くにある無人販売所か本社(大津市八屋戸)でも購入できます。
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無人販売所では冷凍庫が設置されています。
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ラインアップはこんな感じ。
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欲しい分だけテンペを取り出し、建物の右の壁側にある竹の筒にお金を置入れてくださいね。
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ちなみに場所はここ!
山神神社を目指していくとわかりやすいですよ。
その他
テンペは道の駅「妹子の郷」や石山にあるインドネシア料理店「リンドゥ・バリ」でも購入できます。
いつでも購入できるのでぜひ立ち寄ってくださいね!
テンペのおいしい食べ方&レシピ
「テンペってどうやって食べたらいいの?」
と思っている方のために、実際にテンペを使って料理をしてみました!
今回は、揚げる・煮る・レンジ・スイーツの4つのレシピをご紹介します。
どれも簡単でおいしかったのでぜひ作ってみてくださいね!
<揚げる>テンペゴレン(テンペ揚げ)
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まずは「テンペゴレン」から!
これは一番簡単で一番お気に入りのレシピです。
<材料>
・テンペ:1つ
・塩:小さじ2
・ニンニク:1かけ(今回はチューブで代用)
・ぬるま湯:200cc(水でも問題なくできました)
・揚げ油
自宅にある食材だけでできちゃいますよ!
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まずはテンペを解凍して5mm程度にカットします。
室温26度くらいで2時間ほどで解凍できましたよ。
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カットしたテンペを、塩・ニンニク・水を混ぜた液体に浸します。
わたしはここまで準備して冷蔵庫で保管し、夜ごはんの前に揚げていましたよ。
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きつね色になるまで揚げます。
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完成!
ほくほくのポテトのような食感で、味がしっかりついているのでめちゃくちゃおいしい!
ビールが欲しくなる一皿なので、おつまみにもぴったりですよ。
マヨネーズやチリソースにつけてもおいしいですが、わたしはそのまま食べるのが一番好きでした。
本当に簡単で家族にも大人気だったので、絶対食べてほしいレシピです!
<煮る>テンペとひじきの煮物
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次はテンペで和食に挑戦!
ひじきの煮物に使う大豆をテンペに変えるだけでできちゃいます。
<材料>
・テンペ:40g
・ひじき(乾燥):20g
・にんじん:60g
・油揚げ:1枚
・ちくわ:1本
・砂糖:大さじ1
・醤油:大さじ1.5
・酒:大さじ2
・みりん:大さじ2
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<作り方>
①ひじきを水で戻す(今回はそのまま使えるひじきを使いました)
②ちくわは2〜3cmの輪切り、テンペは2cm角に切る
③にんじん、油揚げを千切りにする
④鍋にひじきを入れひたひたの水を加えて柔らかくなるまで煮る
(そのまま使えるひじきの場合ここは省略できました)
⑤全ての材料を鍋に入れ、汁気がなくなるまで煮る
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ひじきの煮物にはもともと大豆が使われているので親和性が高い。
いつものひじきと味はほとんど変わりませんが、発酵しているので旨味や栄養価がアップしていますよ!
<レンジ>テンペの無限ピーマン
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鍋もフライパンも使いたくないときってありますよね。
そんなときにおすすめなのが「テンペの無限ピーマン」です。
<テンペの無限ピーマン>
・テンペ:70g
・ピーマン:3つ
・ごま油:大さじ1
・鶏ガラスープの素:小さじ1
・塩コショウ:少々
・白いりごま:適量
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<作り方>
①ピーマンを薄切りにして、テンペは手で細かくほぐす
②耐熱ボウルに①、ごま油、鶏ガラスープの素、塩コショウを入れて軽く混ぜる
③ラップをふんわりかけ、電子レンジ600wで2分加熱する
④いりごまを振りかける
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電子レンジでできたのでとっても楽でした。
あと一品足りないな〜というときにおすすめですよ!
<スイーツ>バターシュガーテンペ
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最後にご紹介するのは「バターシュガーテンペ」。
これもめっちゃおすすめのレシピです!
<材料>
・テンペ:1つ
・バター:30g
・砂糖:大さじ2
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<作り方>
①テンペを薄くスライスする
②フライパンにバター2/3(20g)を入れ、テンペに両面焼き色をつける
③テンペを一旦取り出し、フライパンに残りのバターと砂糖を加える
④砂糖が溶け切る前にテンペを戻し入れ、両面に絡めながら焼く
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ほっくりテンペに甘じょっぱいバターシュガーがよくあう!
ボリューム満点でヘルシーなのでおやつにぴったりです。
できたて熱々がおいしいですよ!
テンペを食べられる場所
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まずはテンペを食べてみたい!
という方はお店で食べてみるのがおすすめです。
堅田にあるKOMURAYAさんでは、無添加・無化学調味料のヘルシーメニューやヴィーガンメニューが楽しめます。
お料理にはテンペも使われているので、一度食べに行ってくださいね!
テンペの気になるQ&A
①テンペはどこで買えますか?
ルストノさんが作るテンペを買える場所は下記の通りです。
・通信販売:公式HP
・無人販売所:葛川・八屋戸本社
・道の駅妹子の郷(滋賀県産特別栽培大豆テンペ):公式HP
・石山のインドネシア料理店:公式HP
②ルストノさんのテンペは他のテンペと何が違いますか?
テンペは業務スーパーなどでも購入できますが、ルストノさんのテンペとは味や使っている素材などが違います。
<使用する大豆の種類>
一般的なテンペは外国産の大豆を使用しますが、ルストノさんの大豆は国産または滋賀県産のものを使用。
<水>
ルストノさんのテンペはどこにも負けない葛川の天然水を使用。
<作り方>
発酵室にはカメラをつけ、30時間徹底した温度管理を行っている。大豆を発酵させると熱を発し室内が暑くなるため温度を下げる必要がある。
<味>
一般的なテンペは酸味が目立つのに対し、ルストノさんのテンペはクセがなく優しい味わい。滋賀県産大豆のテンペはより優しい味。ふわふわで食感が良いのも特徴。
まとめ
葛川で作られているインドネシアの国民食「テンペ」についてお伝えしました。
大豆でできた健康食として有名ですが、料理に使いにくいかな?味はどうなのかな?と色々不安でした。
でも、実際に食べてみてびっくり!
どんな料理にも応用できる万能食材だし、冷凍保存なのでストックしておけるし、何よりおいしいんです!
特にテンペゴレンがおいしくて2回も作っちゃいました。
しかも簡単にできるレシピばかりなので忙しい主婦にも嬉しい!
健康食とかヴィーガンってちょっとハードル高いかなと思っている方も、テンペならお手頃価格でいつもの料理にも使いやすいので、ぜひ一度食べてみてくださいね!
<Rusto株式会社>
住所:大津市八屋戸2217-90
電話:077-535-0286
公式Instagram:https://www.instagram.com/rusto_tempeh/